運命の恋~先生を抱きしめたい~
「月城・・・もう
どこにも行くな・・・・」



「先生・・・・」


握られて手が痛いくらい



「痛い・・・よ・・」



「だって手を離すとおまえ
また消えるだろう?
やっと会えたのにもう俺は後悔したくない」



これがあの悪夢を見る前だったら…
私は先生を抱きしめてあげるのに


「月城が俺を抱きしめてくれるって
言ったよな?」



「先生・・・・」



「俺・・・今ここにいるよ。
おまえを見てる・・・・
それだけじゃダメなのかな?
おまえが俺から姿を消した理由は
知らなくてもいいから
これからおまえが
そばにいてくれるだけでいいんだ。」


先生の言葉は
熱い流れとなって私の心を
温めて行く・・・・・

このままこの流れに・・・・
今だけ・・・
この温かさの中にいても・・・いい?



するい私はそう叫ぶ・・・
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