運命の恋~先生を抱きしめたい~
「彼の過去を知っている?」


「うん…現場にいたんだ私…
それで彼に恋してしまった…あんな風に
愛されたいって憧れなのかな…
それで再会したの
高校の担任と生徒として……」


「だいたいのことは秀から聞いたわ。
そうね…恋人を失った時の彼の落ち込みは
見ていて気の毒になるくらいだった。
私も何度か彼の恋人は見ていたから
ショックだったし……
サトレンがいつまでもひきづって恋を
拒否しているのを仲間だ心配してて
だから私も結婚の招待状を出せなかった。
だけど……私の結婚を聞いた彼が二次会には
出るぞって言ってたみたいで
変な気を使わせて傷つけてしまった
って後悔してたの……」



「先生…命日にはずっと
ふさぎこんで泣いてばかりいるって
真理子さんのご両親が話てくれてた」



「気になる子ができたって
みんなで飲みに行った時
酔ったサトレンが仲間うちで口を開いて
それが生徒だと知ると
みんなでまずいだろ~~って……
だから彼はもっと早くから
あなたのこと気になっていたのね」


聡美から聞く
以外な言葉が胸を躍らせた。
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