運命の恋~先生を抱きしめたい~
泣きつかれて紅は寝てしまった。

俺は慌てて
月城先生に電話をかけて

紅が戻ってきたことを告げた。


しばらくして紅の母親から
直接電話が来た。



「娘がご心配かけてすみません」



「いいえ・・・
今寝ていますが・・・」



「私は予定通り明日発ちます。
娘をお願いしていいですか?」

紅の母は心配そうな声だった。


「まだ紅の気持ちは聞いてないけど
俺はここにいてほしいと
思っています。
プロポーズはもう前に済ませてます……
結婚したいと思ってます。」



「ありがとう・・・
ありがとうございます・・・」
母は泣き声になった・・・・


「頑固な子ですが・・・・
あなたのことを愛してます・・・・
だから真剣に悩んでいたんだろうと
思います。どうかわかってあげて下さい。
あなたに会いたくて
会いたくて心の傷も身体の傷も
見てるだけで切なかった……
だからあなたに支えてもらいたい
親としての想いです……」



「ありがとうございます。
紅に想いが通じるように
何度も話してみます・・・・。
連絡先が決まったら紅に教えて
あげてください……。」



「私は仕事という人生を歩いていくけど
一人でも寂しくないから
紅が先生のとこにいるなら
安心してまた
ママを必要としてくれてる国に
出かけてくるから
そう伝えてくださいね・・・」


「安心してください。
紅は俺が守ります・・・・」



スヤスヤと眠る紅・・・・・
ずっとこの寝顔を見ていたい

俺は強く思った・・・・。
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