運命の恋～先生を抱きしめたい～

紅は何も言わずただ泣いている……



俺は紅の髪の毛を静かに撫ぜた



「俺のところに戻ってきてくれたのは
俺に会いたかったんだろう？」



紅の身体が大きく揺れる



「愛するってさ・・・・
相手の全部を受け入れることだろ？
おまえは俺の情けないとこを
俺はおまえの頑固なところを
過去なんてそんなもんだよ。」



「れ～～ん～～」



紅の身体は大きく大きく揺れる

何か言おうとするたびに
嗚咽が襲ってきて
何を言っているのかは
わからない・・・・・・


「俺のそばにいて・・・・・
もういなくなったりするな・・・・
おまえが消えてたら俺はもうきっと
人を愛することを
信じなかったかも知れない……
だから戻ってきてくれてありがとう……」



紅が強く抱きついてきた


俺の心がきっと通じたんだ・・・・・


「愛してる……」つぶやいた。