グレーな吐息~せぴあなタメ息③~
「・・・苦手なんだよね。ああいう雰囲気。
それに、あたしはゲストで部外者だし」
「オレ、今日は類の保護者だから、ずっとそばにいるけど。
それでも、ダメ?」
類は、悩んでいる。
「そうだ、コレ、アサコに預かってきたんだよ。
ライブ終わったら、着替えさせてって。
着替えて、行かない?」
言って、悟は、ペーパーバッグを類に渡した。
「ここで、着替えられるから」
シャッとカーテンが引かれる。