姫密桜
ジュースを飲む槇の横顔

半乾きの

その髪に触れたい。

そして、このタオルで
拭いてあげたい。

槇が私の視線に気づいた

「何?」

「マキの髪
 まだ、濡れてるよ
 これ、使っていいよ」

「ああ」

私から受け取ったタオル
で槇は、髪をゴシゴシと
拭いた。

無造作に動く髪に

ドキッとなる
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