姫密桜
槇の何気ない仕種に私は
見惚れる。

槇が、私を見つめる。

そして、私の髪に触れた

「サクラの髪も

 濡れてる」

そう言って、私の髪を
拭いてくれた。

「ありがとう」

見つめ合う二人・・・

「ダメ、ダメ・・・」

母の声に、驚く二人・・

そう、母はドラマを
見ながら駄目だと言った
のだった。
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