姫密桜
見つめながら、心では
槇と彼女の事が
気になってしかたない。

「サクラ、行くぞ」

「う、うん」

私は、目の前にある
苺のデザートを二つ
取った。

レジに並ぶ、櫂ちゃんが
言う。

「そうだ、サクラ
 母さんの、アイス」

「忘れてた」

私は、母のアイスを取り
櫂ちゃんのところへ戻る

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