姫密桜
「マキ、以前のように
 
 学校へ
 
 貴方と一緒に行きたい

 駄目?」

キュートな瞳で甘えてみせる桜

槇は、心から愛しいと思う。

「いいよ

 どこかで待ち合わせしよう」

私たちは、家を別々に出て

こうして、この公園の前で
待ち合わせをして学校へ向かう

朝の時間が、また私の中で
楽しいものとなる。

急ぐ、槇の背中に

私は呼びかけた。

「マキ」

振り返る貴方・・・

「愛してる」
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