姫密桜

許されない愛

あの後、折口さんは
授業中に、手を上げて
気分が悪いと訴え

保健室へ行ったまま
一度も戻っては来なかった。

机に置かれたままの
彼女の教科書・・・

お昼休みも、もちろん
屋上に、彼女が来る事は
無かった。

昼食をとりながら、槇は
何かを考えている。

隣で話す、西さんの言葉を
微笑みながら聞いている
ように見えるけれど

本当の貴方は

聞いてなどいない。

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