姫密桜
そう言って、貴方は
慌ててコンビニ内へと
入って行った。

「いらっしゃいませ」

私は、コンビニ店の中を
外から覗いて、槇の姿を
探す。

すると槇は、ジュースを
二つ手に取り、おにぎり
コーナーへ。

「ありがとうございました」

店から出てくる槇は
指差す。

「サクラ、あそこの公園で
 朝飯、食べよう」

貴方が、指差す方向には
いつも、待ち合わせ場所に
使っている公園よりも
ずっと小さい公園があった。
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