姫密桜
現に、父はずっと私と槇を
避けている。

母とも、ちょっとした事で
喧嘩が絶えない。

私達のせいで、家庭は
崩れていく・・・

壊れていく・・・

翌朝、学校へ向かう為に用意を
済ませる私、制服のブラウスを
身に纏い、洗面所で顔を何度も
何度も洗う。

流れる水を止め、タオルで顔を
拭いていると鏡越し、心配そう
に私を見つめる母の姿が映る

「サクラ、どう、大丈夫?」

私は、不安な気持ちを隠して
にっこりと微笑んでみせた。

「うん、大丈夫

 それよりもママ
 私、聞きたい事があるの」

「聞きたい事・・・何?」
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