姫密桜
「マシって
 ・・・
 その程度かよ」

「何か、不満ある?」

笑い合う、家族。

こういう重く苦しい場面
でも、みんなを和ますこと
のできる櫂ちゃんは

やっぱり、すごい。

『今までと何も変わらない』

ありがとう・・・

「マキ
 サクラにも話したが
 俺はまだ、二人の事を
 認める事はできない
 
 もう少しだけ時間をくれ」

「はい

 お父さん
 よろしくお願いします」

槇は、深く頭を下げた。

私も、槇の隣で同様に
頭を下げた。
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