先輩の背中
「え!?」
莉子の大きい声が回りに響いた。
皆から見られてるのに、気にしてない様子。
「嘘でしょ?
だって先輩、明らかに南のこと…」
「ううん。違うよ。
だからアタシ諦めることにした」
「あんた、馬鹿?
先輩に好きな人居たって告白ぐらいできるでしょ?
何にもせずに諦めるなんて言わないで。
そんな南は友達でも何でもない」
莉子はキッとアタシを睨んだ後、泣きそうな顔してアタシの手を握った。
「諦めるなんて簡単に言わないでよ。
そんなこと告白して振られてから思う存分にできるじゃん?
南には後悔してほしくない」
そういった莉子は俯いたまま、何もしゃべらなくなった。
莉子…。
ごめんね、こんな親友で。
でもアタシ決めたよ?
告白、してみる。
莉子が言ったとおり諦めるのは、その後にする…。