HEMLOCK‐ヘムロック‐番外編
樒は界が攫った車のナンバーを警察に告げていたお陰で簡単に見つかり、保護されたらしい。
しかし、彼女の救出に関わったのは界や警察だけではなかった。
樒の“実家”の力が大きかったのだ。
「あたしの実家ね、ヤクザやってるの」
俺は病院のベッドに横たわり、見舞いに来た樒からのいきなりの告白に目をしばたくしかなかった。
「だからね、私、ヤクザの娘なのよ。
あ! ヤクザって言ってもね、色んなタイプがあるの! ウチの組は鬼郡組みたいに麻薬とか扱ってないから!! 誤解しないで」
「あぁ……」
だからあんな金持ちで、贅沢できるのか と俺はそんな所を納得していた。
「聖邇くん――じゃなくて黒菱さん? が警察に通報した時に一緒にウチのパパにも連絡入れてくれたみたいで、連携してすぐ犯人を捕まえられたみたい。ウチの組、あの辺一帯がシマだから、色々精通してて……。
あ、シマとか分かんないよね? ……地元って感じかな? うーん違うか」
俺はこの事件を通して、初めて警察と連携を取れるヤクザもいるのだと知った。もちろん稀な事だと思うが。
ヤクザにはただ暴力団的な所だけではなく、自分のシマの治安を守る組も存在するらしい。
表社会の治安を守るのが警察なら、裏社会の治安を守るのが樒の実家の様なヤクザらしい。
もちろん、治安を乱すヤクザも存在するが。
俺は何にも知らずに生きていたと今更知った。
しかし、彼女の救出に関わったのは界や警察だけではなかった。
樒の“実家”の力が大きかったのだ。
「あたしの実家ね、ヤクザやってるの」
俺は病院のベッドに横たわり、見舞いに来た樒からのいきなりの告白に目をしばたくしかなかった。
「だからね、私、ヤクザの娘なのよ。
あ! ヤクザって言ってもね、色んなタイプがあるの! ウチの組は鬼郡組みたいに麻薬とか扱ってないから!! 誤解しないで」
「あぁ……」
だからあんな金持ちで、贅沢できるのか と俺はそんな所を納得していた。
「聖邇くん――じゃなくて黒菱さん? が警察に通報した時に一緒にウチのパパにも連絡入れてくれたみたいで、連携してすぐ犯人を捕まえられたみたい。ウチの組、あの辺一帯がシマだから、色々精通してて……。
あ、シマとか分かんないよね? ……地元って感じかな? うーん違うか」
俺はこの事件を通して、初めて警察と連携を取れるヤクザもいるのだと知った。もちろん稀な事だと思うが。
ヤクザにはただ暴力団的な所だけではなく、自分のシマの治安を守る組も存在するらしい。
表社会の治安を守るのが警察なら、裏社会の治安を守るのが樒の実家の様なヤクザらしい。
もちろん、治安を乱すヤクザも存在するが。
俺は何にも知らずに生きていたと今更知った。