あなたへ。
続々と教室に人が増えていった。

「あれ?ユリア?」
「桃姫!?」

桃姫は私の親戚の女の子だ。

「ユリアもここの学校だったんだね。言ってよー」
「桃姫こそ」

私と桃姫は瓜二つだ。同じクラスになってまためんど
くさいだろう。

「あれ?四城の姉妹?」月乃が問いかけてきた。
「違うよ。親戚なの」
「そっくり」

でも嬉しい。桃姫とまた同じ学校だなんて。

「廊下に並んでくださーい」

入学式だ。緊張はもうしていない。

私は変わるんだ。きっと。

廊下に並び前に歩きだす。

男子の列の月乃が笑いかけてくる。

私は少し恥ずかしくなる。

桃姫はちょっかいをしてくる。

楽しいかも。


私たちは体育館に入った。
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