あなたへ。
「お母さん、髪、切ってくる」
「あら、お金あげようか?」
「大丈夫、それくらいはあるの、いってくるね」

正直多分ギリギリだろう。財布の中は見ていないけど。

昨日は3000円くらいあった気がするから。

近くの美容院なら足りるはずだ。

財布を手に持ち、外に出た。

「いらっしゃいませ。ああ、ユリアちゃん」
「予約・・・してないんですけど、大丈夫ですか?」
「今なら大丈夫よ、さ、座って」

財布を目の前の台に置き黒い椅子に座る。
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