秘密
ドキンドキドキンッ

龍と、また同じ家の屋根の下で暮らせると思うと

すごく、泣きそうになった…

でも、泣きそうな気持ちを抑えた。

そして、私は玄関のドアを開けようとした時に先にドアが開いた…

下を向いていた私は、頭を上げると

キレイな女の人と、龍が立っていた。

「えっ…」

あぁ、そうか…彼女ができてたんだよね…。

「ねぇ、龍この子誰?」

女の人が、私の事を横目で見ながら聞いた。

「俺の妹」

「そう、妹さんって龍に似てないのね」

「…行こうか」

女の人は、龍と腕を組みながらどこかに行ってしまった。
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