秘密
そうだよ…私は龍と血のつながりがないよ…

わかってる、わかってるよそんな事。

自分では、わかってるつもりでも人に言われると

すごく、悲しいよぉ…

龍…私本当の妹じゃないだよ?

それでも、付き合ってくれないの?

そんなこと、考えてもしょうがない…もう龍は、私の近くには居てくれない。

涙が、溢れた…

私は、涙を服の袖で拭きながら玄関に入ったとたん

力が抜け、腰をストンっと落とした。

そして私は、ずっと泣いていた。
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