監禁ゲーム~ap~
見つからなかったのか、清春は部屋の移動を始めた。
移動するさえに、先ほどの質問に答えた。
「……思ったんだけど、アイテムはまだある気がするんだ」
意識がどこかに飛んでた丸子は、清春の言葉を聞き逃した。
「…んっ?今なんて?」
「まだアイテムは、残ってるはずだ」
そう言って、清春は部屋に入っていった。
アイテムはもうないだろう、丸子はそう思った。
このアトラクションで用意されているアイテムの数は、一個と決まっていることを知っていた。
パンフレットにも書いてある。
それを清春に言うか悩んだが、丸子は黙って部屋に足を入れた。


< 43 / 53 >

この作品をシェア

pagetop