～ 桜 星 ～

おじさんもおばさんも
アッと言う間に荷物をまとめた。

そして
父と兄の運転で駅に向かった。

送り迎えをする時に
おじさんは

「本当にキレイになったね。
今度時間があるとき
おじさんのところに遊びにおいで」

と笑顔で言ってくれて
私はそれに

「キレイになってないですよ（笑）
はい、行かせて頂きます。
おじさんもおばさんもお体に気をつけてください。」

と言ってお辞儀をして

二人はそれを見て笑顔になり
私と母の姿が見えなくなるまで
手を振ってくれた。

嵐のように来て
嵐のように帰ったおじさんとおばさん。

本当にこちらが時間がある時は
ゆっくり昔話をしてほしい。

と思いながらも
私と母は家に入り片付けて
それから私だけ夕食を食べた。

父と兄が帰ってくると
お土産の人形焼きを食べながら
テレビを見た。

こんなことをしたのはいつぐらいぶりだろう？

と考えながら私は営業スマイルでその場をやり過ごした。