~ 桜 星 ~

その人との楽しい時間の間は

先生のことも
上司のことも考えないでよかった。

その人に

「この作業はこう教えたほうがいいかな?」

とか考えていたりしていたからだ。

食事をしていた時も
私は色々話
その人は文句一つ言わないで話を聞いてくれた。

ウソは言わない。
真実を語った。

その人は

「私をそこまで信じてくれてありがとう」

と言っていたが
別に信じたわけではない。

真実を知ってやっていけば
この先何があっても
凹まないと思って話をしただけだ。

私が本当にこの世で信じているのは

「友達」と「兄と祖母」だけだ。

会社の人は信じてはいる。

だけど
それは会社だけの話
外に出れば
信じるも何もない。

だから
話をしただけだ。

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