天気予報は暴風のち…Love!?
「お前がスゲー落ち込んでたコト」

「落ち込んでねーよ」

ちょっと強がってる?
そんな風に見える愁に、牧野くんは容赦ない。

「果穂チャン、聞いてよ。果穂チャンに嫌われたーってここから飛び降りようとしてたんだぜ?」

「豊!お前何嘘ぶっこいてんだよ!」

ギュウギュウと牧野くんの首を絞める愁に慌てて間に入る。

「もう!愁ってば止めて!」

「怒られてやんの」

「牧野くんも、すぐバレる嘘はつかないの!」

「へーへー。案外似合いだよ、お前ら」

ヒラヒラと手を振って牧野くんは屋上を後にした。

「あいつ、後でぶっ飛ばす」

殺気のこもった視線で牧野くんの後ろ姿を見送る愁にため息をつく。

「もう、怒ってばかりいないで…ね?」

私から腕を絡めると愁はちょっと驚いたけどすぐ笑顔になった。
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