僕らの宇宙戦艦奮闘記


「譲ってもらいましたわ。」


 良いのかよ…。


「でも、だったら、どちらかと言えば、それも僕の」


「雅射出カウントダウン開始しますわ。10、9、」


 無視ですか?


『花子の非道!』


「6、5、0!雅射出!」


 飛ばしましたよね?花子さん?今確実にカウントダウン、飛ばしましたよね?


『ぐわぁあああああ!』


 カタパルトが動く音がして、雅が射出されたのが、ここからでも分かった。


 しかし、今更だけど飛ばされたカウントダウンに律儀に従うICIの連中も大概だな。


 雅という名前とは対照的に、中世ヨーロッパの騎士のような出で立ちをしている巨人。


 純白を基調としたカラーリングと、細身の身体、顔は二つ目ではなく細長い顔に、横一線のアイラインを引いているだけ。


 このボディでこの重量を維持したまま、二足歩行を可能にするには、あと50年先の技術が必要だという。


 ホムラが遠い宇宙からの飛来物ではなく、はるか未来からタイムワープしてきたと言われる大きな所以。


 もちろん、そんなことは今考えることではない。

 今、考えることは…。


「雅、頭から海に落ちましたわ。」


 ・・・・・・あいつは天才か・・・。


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