指輪
「あっでも今までどおり家に住むからね。

 それにこの子の父親いないしね・・・」

お姉ちゃん無理して笑ってる・・・

やっぱ不安だよね??


でも・・・

「お姉ちゃん!!

 あたしがいるからね。

 病院とかもあたしが連れて行くしっ」

これで少しは安心できるかな?

あたしお姉ちゃんが幸せになるの嬉しい。

だから出来る限りのことはするよ。


「り・・・ん・・・・・・本当?」

お姉ちゃんは驚いたみたい。


「本当。

 あたしに出来ることならなんでもする。

 だから絶対産んでね。

 そして・・・

 あたしを頼ってね。」

お姉ちゃんはとっても嬉しかったみたいで。

あたしを抱きしめて『ありがとう』ってさっ。


そしてあたしはお姉ちゃんと約束をしたの。





       『隠し事はしない』って。
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