冷酷系女子



「今日はこのくらいにしておいてあげるわ」



雌猿の集団が、いかにも悪役な台詞を吐いて去っていく。

思わず大きなため息がでる。

騙されるなんて、本当馬鹿よね。



『何かあったら、すぐ呼んで』


今日も面倒臭いことがとりあえず終わって安心してか、なぜかあの男の男の言葉が頭に浮かぶ。

何よ、呼べばいいの?



「颯」



なんて言ったら、本当に来てくれるのかしら

………バカみたい。



「呼んだ?百合ちゃん」



気づくと自分の真後ろに、彼が立っていた。



「何よ、呼んでないわ」

「うっそだぁ聞こえたもんね颯ーって」



なによ、1回試しに呼んでみたくらいで。



「ただ、今回は助かったわって言いたかっただけ。
それと勝手にあなたの個人情報を流出させてしまったことを謝るわ」

「は?俺の個人情報?」



携帯電話の番号を、彼女達に渡してしまったから。



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