冷酷系女子
無意識に、制服のポケットに手が行く。
「結城に電話?危なくなったら電話するように言われてたもんね。
……でもなんで今?」
笑っていた顔が、急に真面目になる。
全部、バレてる。
そしてようやくわかった。
彼は今日、あの場にいたんだ。
あたしとそらしかいないはずの、あの屋上に。
「ふ冬木くんって…委員会に入ってるの?」
しっかりしなさいよ、声までもが震えてる。
「…月島さんなら、わかるよね?」
そらが言ってた
風紀委員だとカギを自由に借りられるって
それから…
「これなーんだ」
冬木くんが持ってる銀色が、キラキラ光に反射する。
『鍵2個あんのに、屋上の鍵はいっつも1個しかないんだよな』
そらの言葉が頭で響く
「怖がんないでよ?俺さ、月島さんのこといっつも一番近くで守ってるんだよ?だから安心してよ、ね」
冬木くんが、あたしに向かって手を伸ばす。
それとは反対に、あたしは一歩一歩後ろに下がる。
「触らないでよ」
「…………は?なんで?」
声が、変わった。