最愛な君へ捧げる愛の詩
今から公園もないしなぁ。
キスまでの距離は

遠い……。


直紀のシュミレートも虚しく、時計は深夜12時を過ぎていた。

「そろそろ、寝ようか」
タイムアップだ。直紀は観念して寝ることにした。

とは言うものの
直紀は眠れない。
琴佳も眠れないようだ。

「どうしたの?」
琴佳が不意に話しかけてきた。

「ただ見てるだけだよ。この前は先に寝ちゃったから、今日は琴佳ちゃんが寝るまで起きていたいんだ」

「先に寝ていいよ。」

恥ずかしい…と琴佳は照れた。

そして、

「でも…あたしも直紀さんの顔をみていたいから…」
「嬉しいよ。」

琴佳に顔を見ていたいなんて、幸せだなぁと直紀は、幸せをかみしめた。

恋をしていると

何気ない言葉でも

嬉しい気持ちになるんだなぁ

と思いながらも

時間を気にして、
「でも、寝ないとね」

「おやすみ」
直紀は琴佳に囁いた
「おやすみなさい」
琴佳は直紀に囁いた。

…もしかして

この場面は…

キスのタイミング到来
と思ったものの

直紀は睡魔に勝てずに
寝てしまったようだ。
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