最愛な君へ捧げる愛の詩
第2章ー恋人ー
琴佳と恋人になるのに、時間はかからなかった。人生波があるが、確実に今の僕には高波だ。何だってできるような自信が満ち溢れている。ただあの時は、今までの苦い恋愛経験から、慎重だった。だからなんか不思議な感情だった。まるで白紙の画用紙の上に色とりどりの色を混ぜたように、好きな色や嫌いな色が混ざり合い出来上がる色は予想ができない。そう、あの時の僕にはまさか、熊坂琴佳が僕の恋人になるとは予想もできなかった。
最初のメールは琴佳からだった。

[この前の飲み会楽しかったです。
私の話しを聞いてくれてありがとうございます。

琴佳の話しというのは、自分の趣味は、男と男の恋愛の本を持ってたり、興味があるとか、V系バンドが好きとか、の話しで僕にとってはあまり聞かないので興味深く聞いていたのを覚えている

僕はすぐメールを返信した。
「こちらこそありがと。すごい楽しかったし、興味あったよ。また、みんなで飲みたいね」

それからすぐに琴佳からメールがあったわけではなかった。

メールがきたのは3日後だった
「直樹さんて年下とかでも大丈夫ですか?」
3日後にきたメールは突然の誘いともとれるメールだった。やはり追い風だ。
僕は、喜びを抑え切れずにすぐ返信した。
「全然大丈夫だよ。」
携帯が手放せなくなっていく程、浮かれている自分がいることは言うまでもなかった。返事はその数時間後に届いた。
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