カレシ

「っ先輩!!」

今まで先輩の話をしていたのもあって、なんだか恥ずかしくなって顔が熱くなる。

上手く目が合わせれない。

「おはよーさん」

先輩はジャージを着ていて、上着のポケットに両手を突っ込みながら話し出す。

「今ちょっとえーか?」

そう言われて、あたしはまきの顔を見た。


「どーぞどーぞ、まきはひろくんの所にでも行くから」

まきはそう言うと、ニヤッと笑った。

先輩はまきを見て

「ありがとうな」

と笑顔。

「えっあっはい…」

まきも先輩の笑顔にやられたみたい。先輩からパッと目をそらすと、顔が赤くなっていた。


後で先輩に惚れたらダメって、言っとかなくちゃ!


「ほな、タバコ吸いにでも行こうや」

あたしがかばんを手に取ると、先輩は歩き出した。

< 106 / 177 >

この作品をシェア

pagetop