カレシ
結局その後、先輩の前でどういう顔をしていいのかわからなくて、断りのメールを入れて次の講義室に向かった。
講義室に、まだまきはいない。
きっと宏紀くん達と一緒にいるんだろう。
…飲み物買ってくれてたのに、悪いことしたな
申し訳ない気持ちと不安で、最悪な気分だった。
先輩は、"次の授業で出すレポートをやり忘れていた"と言う言い訳を、疑いもせずに"がんばってな"と返してくれていた。
あんなに優しくしてくれる先輩を、疑ってしまう自分が嫌だった。
一人で考えにふけっていると、講義室にも人が集まり出す。
しばらくすると、まきも現れた。
ニヤニヤしてこっちに来るまきに、あたしは苦笑いを浮かべる。
「何?元気なくない?」
まきは隣に座りながら言ってくる。
ハァ~とため息をつきながら、あたしはさっきまでのことを、まきに話しはじめた。