カレシ

結局その後、先輩の前でどういう顔をしていいのかわからなくて、断りのメールを入れて次の講義室に向かった。



講義室に、まだまきはいない。

きっと宏紀くん達と一緒にいるんだろう。


…飲み物買ってくれてたのに、悪いことしたな


申し訳ない気持ちと不安で、最悪な気分だった。



先輩は、"次の授業で出すレポートをやり忘れていた"と言う言い訳を、疑いもせずに"がんばってな"と返してくれていた。


あんなに優しくしてくれる先輩を、疑ってしまう自分が嫌だった。


一人で考えにふけっていると、講義室にも人が集まり出す。

しばらくすると、まきも現れた。


ニヤニヤしてこっちに来るまきに、あたしは苦笑いを浮かべる。


「何?元気なくない?」

まきは隣に座りながら言ってくる。

ハァ~とため息をつきながら、あたしはさっきまでのことを、まきに話しはじめた。


< 111 / 177 >

この作品をシェア

pagetop