カレシ

あたしはしばらくそこに立っていた。

"俺、彼女おんねん"



もしかしたら、女の子達に断る口実なのかもしれない。

でも、ほんとかもしれない。

同じ大学じゃないって言ってたし、大学で浮気しててもバレない。

先輩だもん…
彼女がいない方がおかしかったのに

彼女がいるかもしれないなんて、考えてもみなかった。

声かけられたことで、安心しきっていた。

でもほんとにさっきまきに言ったみたいに、あたしはただの遊び相手なのかな…



もし彼女がいたとしたら、先輩はあたしにほんのことを言ってくれるんだろうか。

多分、言わないだろーな。

だから聞かない。


ううん…
きっとそれよりも、彼女がいるって、先輩から言われるかもしれないって、怖かったんだ。






この時もしあたしがちゃんと聞いていたら、あんなことにはならなかったのかもしれない。


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