カレシ

先輩は、超がつくほどかっこいいのに全然気取ってなくて、すごいしゃべりやすくて、面白い人だった。

「先輩モテるでしょ?」

そう言うと

「そりゃもうー!…全っ然あかんねんなこれが、俺のどこが悪いんやろか~(笑)」

なんておちゃらけている。

「んなこと言うたら、ゆいちゃんこそモテるんちゃうん?」

「ないない、先輩からかってるでしょ」

「んな訳あるかい、ゆいちゃん大学ん中で一番かわいいやんけ」

えっ!?そんなことサラッと…

「あはっ冗談やめてよ、あたしなんか…」

「冗談やないよ、あ!ちょっと待って!俺がいっつもあんな風に女の子の声かけてるとでも思うてた?!」

「違うの?」

と答えると、先輩は焦ったように早口でしゃべり出す。

「俺がゆいちゃんに声かけるのに、どんだけ勇気いったと思ってんねん、ほんまにチビりそなくらい緊張しててんで」

「あんな大勢おるところでやな、中途半端な可愛さの女に、誰が好きで声なんかかけるかって話やわ」


さすが関西人、、
妙に説得力がある。


「う~ん」

なんでそんなことがサラッと言えてしまうんだろう。

先輩はすごい素直。
自分の気持ちに嘘はつけないタイプなんだろーな

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