カレシ
あたしはまきにメールを返すと、タバコに火をつけながら、先輩の画像をみる。
ちょっと遠くからとってある画像だから、顔はハッキリとはみえない。
でも青いジャージを着て首にタオルみたいなものを巻きながらボールを投げようとする先輩に、心がギュッとなった。
あたしは飽きもせずに、ずっとその画像を見ていた。
プルルループルルルー…
いきなり鳴りだしたケータイに、体がビクッとする。
着信名は、先輩…
スゥーッと深呼吸すると、あたしは電話に出る。
「あっゆいちゃん?遅なってごめんな?すぐ負けて終わる思てたら、チームのみんな、なかなか強いねん…」
嘘だぁ、ほんとは先輩が強いんでしょ
「あははっいいよ!もう終わった?」
「終わった~!今から行くけど大丈夫?」
「うん!待ってる」
そう言うと、電話を切った。