カレシ

「お疲れさんっ」

あたしが車のドアをあけると
先輩はニカッと笑った。

あの画像と同じ、青いジャージだった。


「疲れたのはそっちでしょ~(笑)」

と言いながら車に乗り込む。


車が走り出すと、先輩は自分のジャージの匂いをかぎ出した。

「何やってるの?」

クンクンしている先輩に突っ込みを入れる。


「いやぁ、俺汗くさない!?」


ドッジをして汗でもかいたのかな。

全然汗の匂いなんてしないのに、すごい心配そうに言うもんだから、ちょっと意地悪をしたくなった。

「うん、、ちょっとね」

あたしが鼻をつまみながら言うと

「まっまじ!!?も~俺最悪やんっ!んまにごめんな~」

と、慌てながら車の窓を全開にした。

"あぁ~やってもた~ドッジのせいや、もうくそぅ~!!"

なんて一人で言っている。

「ごめんな~、今日夜バイトやから、風呂入ってたらゆいちゃんとの時間が減ってまうと思って」

…っ!!

先輩はこんなことをサラリと言ってしまう。

恥ずかしくないのかな…

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