アイ・マイ上司とlove★battle
ムダな所で怒りっぽいから、皆に子供扱いされるのもまた仕方ないかもしれない。
今だってそうだよ、向き直って尋ねた私を涼子も呆れた面持ちで捉えているもの…。
「ソレでこそ鈴だけどね?」
「…心まで読まないでよ」
「ふふっ、ほら行くわよ」
してやったり顔で先へと進む彼女に、私も笑ってしまうから不思議なものだけど。
凛とした歩みをみせる涼子の後ろ姿は、やっぱりいつ目にしても綺麗だと思う。
同期で同い年の仲良しさんなのに…、この違いはどうしてか教えて欲しいくらいだ。
そんな感心をして進んでいた最中に、とあるドアの前でピタリと静止するから。
「…わっ、ぷ!」
まるで猪突猛進の如く、私の顔はドンと彼女の背中にクラッシュしてしまった。
「りんー…、ドコ見てたのよ…」
まるで出鼻をくじかれたように、大きく落胆した声色で窘められてしまう私。
どうしよう…、何も出来ないどころか余計なコトしかしてないじゃん…――
「ご、ごめん…」
「いいから、もう静かにしてね?」
地味に痛む鼻をさすりながら頷けば、彼女はひとつ深呼吸をしてドアをノックした…。