ガラス細工の花と機械仕掛けの白の翼
真っ白な翼を生やした少女が、青い大空を勢い良く羽ばたいたのが、眼に飛び込んで来たのだ。
彼は少女が青空に飛べた喜びよりも、少女を失った消失感にがっくりと膝を落とした。
綺麗な瞳からは涙が溢れ、表情は虚ろ。
視点が定まっていない。
彼はぎらぎらと充血した眼を窓に向け、機械仕掛けの翼を背中に背負った。
そして、窓枠に膝を置いて身体を乗り出すと、美しい景色と真っ青な空が広がっている。
「今、行くから。今行くから、置いて行かないで。」
そう呟いて、彼は幸せそうな笑顔を浮かべて、窓から広い空へと飛び立った。
空を羽ばたく少女と共に、空を舞える事を信じて……
ぐしゃ……
――これからはずっと一緒ね?
[fin...]
