姫サロンへようこそ
大人には散々気味悪がられたわ。
引き取る相手はいないであたしは大変な目にあった。
そんな中、ひときわ目に付くいいスーツを着た団体があたしの元にやってきた。
「この少女は能力者の可能性が高いと判断したのでわれわれが引き取らせていただきます」
そういったのは、四季さんだった、と今思う。
あたしは能力者だから事故から逃れたらしい。
その団体に一度は引き取られた。
しかし、
「この少女、思ったより高い能力を持っている」
「もしや私たちの手に負えないのでは?」
と言う憶測が飛んだらしい(後で姫里に聞いた)。
そして、あたしは
「はじめまして。
坂本 葵と申します」
自分よりも遥かに能力の高い
姫里の祖母に引き取られた。