キミの心の声を聞かせて
このまま、シュンに対して、自分の気持ちを誤魔化すことは
余計にシュンを傷つけることになる。
こんなあたしに気持ちをぶつけてくれるんだ
あたしも、シュンの想いに応えなきゃいけないんだよね。
そうしないと、シュンとの関係がおかしくなってしまう。
そうなる事を、きっとシュンも気づいて…
そうなる前に…あたしの気持ちを聞くんだよね?
不器用な真っ直ぐなその心で…。
“シュンを好きになれば良かった…”
思わず口にしそうになった言葉を飲み込んだ。
だってこの言葉は、余計にキミを傷つけてしまうから。
ズキンズキンと痛む胸に手を当てて
シュンの顔を真っ直ぐ見つめた。
「あたし…雄大先輩が好き…。凄く…大好き…」