キミの心の声を聞かせて
そして、次の日の11時。
ドキドキしながら玄関のドアを開けると…
「おはよう」と、右手を上げて微笑んでいる雄大がいた。
「お、おはよう」
なんか…照れる。
「いい天気になってよかったな」
「そうだね…よかったね」
ドキドキは、止むどころか、益々激しくなるばかりで
普段見慣れていない私服姿の雄大は、なんだか大人びて見えて
太陽の光がさす空の下、歩幅を合わせて歩いてくれる雄大の顔を、そっと見上げた。