キミの心の声を聞かせて

そして、次の日の11時。


ドキドキしながら玄関のドアを開けると…



「おはよう」と、右手を上げて微笑んでいる雄大がいた。


「お、おはよう」

なんか…照れる。

「いい天気になってよかったな」


「そうだね…よかったね」


ドキドキは、止むどころか、益々激しくなるばかりで


普段見慣れていない私服姿の雄大は、なんだか大人びて見えて


太陽の光がさす空の下、歩幅を合わせて歩いてくれる雄大の顔を、そっと見上げた。





< 351 / 402 >

この作品をシェア

pagetop