キミの心の声を聞かせて
放課後、言われた通り屋上に行くと、待ってましたとばかりにニヤニヤ笑いながらこっちを見ているクラスメート達。


ったく…。何人いるのよ?


ザッと数えてみれば、女子が8人で男子が6人…か。


いるのは村西さんと林さん達の他に…あたしを鋭い視線で見つめる高津洋子。


ハァ…。ヤッパリ。アンタの指示か。

パッと見、ここにいるクラスメート達。みんなアンタの仲間か部下みたいな子達だもんね。


中には、小学校からのクラスメートもいるみたいだし。


それに、既にクラス内で支配力を増している高津洋子の指示に逆らう事ができる人間は、うちのクラスにはいないだろう。


納得の人数にハァと深いため息が漏れた。


また、3年のあの時と同じようなことするつもりなんだね?


どんだけあたしを傷つければいいわけ?
ホント、面倒くさい。




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