キミの心の声を聞かせて
「お前さぁ…いつまでそんな風に自分の殻に閉じこもってるわけ?」
「はぁ?それ、どういう意味よ?」
あたしが何?自分の殻に閉じこもってるって、なによ?
「そのままの意味だよ。自分の殻に閉じこもって。自分からその殻を破ろうとしない」
いつもの脳天気な先輩とは違う、真剣な表情で言われて目が泳いだ。
「だから…なによ?」
俯き…唇噛み締めて、拳をギュウと握りしめた。
「お前がいつまでも殻の中に閉じこもってたら、なにも始まらないってことだよ」
「だから。あたしがいつ殻の中に閉じこもってるっていうのよ!?」