浮気女の嫁入り大作戦

 言われた通りに世話を焼き始めた沢田。

 服を脱がし、放られたままの寝間着を着せてやる。

「今日は着せるんだ。いつもは脱がしっぱなしのくせに」

「バカ。今日は月曜だろ」

「しないの?」

「したいの?」

 下を履かせる沢田の手が止まった。

 奈緒は寝そべったまま無言で彼を見つめた。

「酔っぱらい」

 沢田はキュッと服を着せ、その一言で片付けた。

「ねぇ、水取ってきて。冷蔵庫の中」

「お茶を出してくれるんじゃなかったの?」

「いいから早く」

「はいはい」

 何と生ぬるい男なんだ。

 女にこき使われて何とも思わないのか。

 それとも、彼に憑いているのが女の霊だから、その影響なのだろうか。

 奈緒がペットボトルに入った水を受け取ったとき、俺の背筋がピーンと凍りついた。

 奈緒も何かを感じたのか、ガバッと起き上がる。

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