泣き虫なキミ
「…ほっ…本当にゴメンなさいっ!」
泣きそうな顔をして中瀬さんは
私の前から去って行った。
「茜ちゃん、大丈夫…?」
心配そうに消しゴムが当たった場所を
爽は撫でながら言った。
「へ!?…あ、だ大丈夫…!」
撫でられた事と、ちょっと男らしい姿を見た事に
少しドキドキしてしまった。
…私、何ドキドキしてんの。
相手はあんな泣き虫だよ?
ありえない、と心に言い聞かせ
その後の授業に集中した。
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