泣き虫なキミ



「…ほっ…本当にゴメンなさいっ!」


泣きそうな顔をして中瀬さんは

私の前から去って行った。




「茜ちゃん、大丈夫…?」


心配そうに消しゴムが当たった場所を

爽は撫でながら言った。




「へ!?…あ、だ大丈夫…!」


撫でられた事と、ちょっと男らしい姿を見た事に

少しドキドキしてしまった。






…私、何ドキドキしてんの。

相手はあんな泣き虫だよ?







ありえない、と心に言い聞かせ

その後の授業に集中した。




.
< 5 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop