君の全てを教えて。




・・・



竹本優斗の
息がかかる。



私は瞬時に目を瞑った。









キーンコーン
カーンコーン







すっと竹本優斗が
私から離れた。




「・・・
先戻るわ。またね。」





笑顔を浮かべて
部屋から出ていった。







私はへなへなと
その場にしゃがみこむ。



顔があつい・・・




なんで?




なんで私・・・




抵抗しなかったの・・?




この状態じゃ教室に
戻れないよ。



この時間は
ここにいよう。





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