君の全てを教えて。

気付かないように





    *優斗Side




授業なんか行って
られっか!って俺は
屋上にいた。




「うわー!
俺何してんだよ!!」




嘉穂の気持ちも無視して
感情だけで動いた自分に
腹が立つ。



チャイムのおかげで
ギリギリだったけど・・



俺なに
嘉穂が好きなんか!?



確かに可愛いとは
思ってたけど、



正直まともに話したのも
今日が始めてだし、





ただ・・・





『苦しそう。』






そう言われた時、
俺の中で何かがはじけた。



思わず
泣きそうになったんだ。




すがりたかったの
かもな・・



俺は、



ずっと誰かに・・・





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