君の全てを教えて。




雨は止むことは
なくそのまま放課後。



先生にノートの
点検が終わったから
教室に戻してくれと
言われた。



あの量を1人か・・



きついとは思ったけれども竹本優斗に頼むことなんか出来るはずもなく1人で
準備室に向かった。










ガラッ








「あ・・・」





「遅えよ!」



「な、何で・・?」



「これも俺の仕事だろ?
それに・・・」




「・・・・?」




竹本優斗がゆっくり
近づいてきて




「嘉穂と2人きりに
なりたかったし?」




耳元でささやいた。




「っ・・・」



自分でも顔が赤くなる
のが分かった。



それを見て竹本優斗は
笑みを浮かべる。




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