君の全てを教えて。




「あの子たち
よくやるからねえ。」



和輝くんが眉をしかめて
言った。



「優斗が絡むと
女の子って怖いや。」



「ん、あたしは
大丈夫だよ。ありがと。」



わたしは笑顔を
向けた。



「そう?
なら良かった。」



和輝くんも笑顔になる。



ほんと可愛いなあ。



わたしより普通に
背が高いのにまだ
あどけなくて幼さが
残るかんじで、茶色い
ふわふわな髪がまた
それを引き立てていた。



ほんと優斗とは
正反対。



優斗はかなり明るい茶色
の髪の毛で、ちゃらそう
だけど背も高いし
顔すべてが整って
かっこよくできていて
優斗が微笑んだら
女子みんなの目がハート
だし、わたしにたまに
見せてくれる無邪気な
満面の笑みにドキドキ
する。



ああ、
わたしほんとに優斗が
好きなんだ。



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