君の全てを教えて。

私の知りたい真実





「俺はね、嘉穂ちゃんと
優斗がうまくいって
くれたら嬉しいよ。」



「えっ!?」



優斗のことを考えて
いたのがばれたのか
いきなりの和輝くんの
発言。



「2人とも両思い
なんでしょ?
じれったいよ〜」



「そっ、そんなこと
ないって!」



絶対わたしの顔
真っ赤だ。



「ただ優斗には根強い
ファンがいるからね〜
ファンクラブあるみたい
だしね!」



いや、優斗があるって
ことはたぶんあなたのも
あると思うよ。



「そ、だよね。」



「1年の時は今より
追っかけみたいの
やばくてさ。
トイレとか家まで
来ちゃった子とかいたんだよ〜!」



「大変だね・・。」



「ほら、あの子たち
だよ。学年で有名な
5人組の。」



5人組というと、
相撲同好会に所属しているあの体格のいいと
言われている5人組
だろう。



ある意味、学年で1番
最強な人たちだと思う。



「でも和輝くんだって
そんなのあるでしょ?」



「ないよ〜
優斗は優しいから
はっきり断ったり
できないんだよね。」



「和輝くんは、
はっきりしてるの?」



「うん、笑顔で
ばっさりと!」



「1番怖いよ・・・(笑)」




正直、和輝くんと
こんなに話したのは
初めてだった。



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