君の全てを教えて。





「そんなっ・・・」





「親戚の人から見たら
優斗は邪魔だったみたい。




それに加わり、女子が
家に押し掛けたり
朝からいっぱいいたり、
結構うるさかったみたい
だよ?








だから、優斗を
追い出したんだ・・」





「でもっ、そんなこと
で・・っ」





「本当にそうだよね。
でも、優斗は親戚の
人たちを恨んでないんだ。




むしろ自分を責めてる。





もともと自分の親
じゃないから優斗も
甘えることをしなかったし、勝手に家抜けたり
心配かけさせて、って。




自分が全部悪かった
って。」






「そんなっ!」






「おばさんもね、
優斗との関係で精神病に
かかってて不安定だった
んだって。





だから、そんな酷い事
言っちゃったんだろう
けど・・・・」





「・・・・っ」






「優斗はそれが今でも
心の傷なんだ・・・





ふと思い出されたり
昔と同じようなことを
言われたりすると、
すごく辛そうな顔してる。






俺も・・それが辛い。」






「・・・・・」





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